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研究会について
脊椎治療にとって手術は有用ではありますが、患者様に大きな負担がかかります。その負担を少しでも減らす手術の小侵襲化は、安全に手術を出来るようになってからの外科医にとって大きな課題であります。
現在、脊椎手術の小侵襲化のために内視鏡手術が広く行われており、2000年あたりからMED(Micro Endoscopic Discectomy)やMEL(Micro Endoscopic Laminotomy)が始まり、局所麻酔下で行うFESS(Full-Endoscopic Spine Surgery)などまで進化しつつあります。
本研究会のテーマであるBiportalによる脊椎内視鏡手術は1996年にDaniel Julio De Antoniらにより初めて報告されました。その後、UBE(Unilateral Biportal Endoscopy)、BESS(Biportal Endoscopic Spine Surgery)の名称でアジアの国々で少しずつ行われるようになり、現在では世界中で行われています。内視鏡手術であり低侵襲であることはもちろんのこと、従来の内視鏡手術と異なりBiportalで手術を行うことで手技の汎用性が高くなり、今後の発展が期待できるものと考えられます。
本研究会は、Biportalで行う脊椎内視鏡手術に磨きをかけ、発展させていくことを目的としています。本手技に興味のある先生方、すでに導入されている先生方、皆様方のご参加を心よりお待ちしております。
UBE(Unilateral Biportal Endoscopy)
BESS(Biportal Endoscopic Spine Surgery)について
従来の内視鏡手術との違いは、ポータルが2つあることです。これにより還流液が一方向にスムーズに流れ、良好な視野が得られます。また、カメラ、手術器械を別々のポータルから入れることで、特殊な器械を使用することなく従来の手術と同様の感覚でそれらを操作することが可能です。Biportalで手術ができることでより汎用性が高くなり、ヘルニア摘出術、除圧術、椎体間固定術まで様々な手術に対応することが可能です。